歐吉桑、臺灣を行く

台湾について見たこと、聞いたこと

ドラマ「痞子英雄(ブラック&ホワイト)」(2009年)

ひとつ前の投稿の周渝民つながりで。

ある意味で対照的な2人の刑事、趙又廷(マーク・チャオ)演じる正義感が強く格闘技に秀でる吳英雄(ウー・イーション)と周渝民(チョウ・ユーミン)演じる一見いい加減でナンパな陳在天(チェン・ザイティエン)(痞子)が巨大な陰謀を企む組織との戦いを繰り広げる刑事ドラマ。

物語のテンポが良く、次々と起こる事件と並行して2人の過去が明らかになって行き、幾つもの糸が複雑に絡まり合いながら事件の影に大きな組織の陰謀が見え隠れする。彼らはその大きな陰謀の中へ追い込まれながら緊張感溢れるエンディングへと向かう。最後はちょっと「えっ?」な仕掛けが残してある。

これはもう、途中で観るのを止められなくなる。

高雄の街を縦横無尽に走り回る映像が普通の台湾ドラマの枠に収まり切れないような感じだ(撮影された場所は高雄だけではないが大半は高雄Wikiの中国語版に撮影場所の記述がある。)。もちろんアクションシーン満載。

とは言っても、ちゃんと女性たちが登場して彼らとの複雑な関係が展開する。黑道(ヤクザ?)の娘・陳琳(チェン・リン)を演じる陳意涵(アイビー・チェン)と警察の検察官・藍西英を演じる張鈞甯(チャン・チュンニン)。そして、周渝民と結婚した何小玫を演じた喻虹淵(リーン・ユウ)。そして、この人も今年結婚した雷慕莎役の隋棠(ソニア・スイ)。

このドラマは「第44回台湾金鐘奨で、戲劇節目獎(連続ドラマ作品賞)、戲劇節目導演獎(連続ドラマ監督賞)、節目行銷獎(ヒットドラマ賞)、美術設計獎を受賞。主演の趙又廷(マーク・チャオ)は戲劇節目男主角獎(連続ドラマ主演男優賞)を受賞した。」(Wikiより引用)

脇を固める俳優さんたちがまた素晴らしい。いつもはいい人だったり、個性的な役どころをやっている人たちが悪役や極道を演じている。

特に杜文雁役の那維勳はいろんなドラマでコミカルな役を演じたりしている。それが一転して、笑いもしない肚の座った極道の役を演じている。シブい!

劇中挿入歌(「你在天我在地 痞子與英雄」)を歌っている鄒承恩は双子の姉弟の暗殺者役の程諾を演じているが、彼は2014年のヒットドラマ「16個夏天」に丁國慶役で出ている。このドラマの暗殺者役とは違って、ちょっとふっくらしている。ちょっと見に、同じ人かな?と思ってしまった。

実はテレビ放映が終了した後に話題になっているというのを友だちから聞いていて、台湾に行った時に台湾の秋葉原とも呼ばれる?台北の光華商場の中にあるDVD屋で見つけ、買おうかどうしようか迷った挙句、その時は他のDVDを買ったのでこのドラマは観ないままだった。

ある日、Yahoo!GYAO!で無料で観ることが出来るのを発見。しかし、配信終了日が翌々日かなんかで、眠い目をこすりながら全24話を観た、笑。台湾ドラマは往々にして話数が20回を超えるものが多い。

いや、配信終了日が迫っていなくても、とにかく続きを観たくなるようなドラマ。

このドラマの後に映画も作られているが、周渝民は出演していないなど配役が一部違っている。ドラマの方が良さそうなので、まだ映画版の方は観ていない。

参考:

ブラック&ホワイト (テレビドラマ) - Wikiedia

痞子英雄 - 维基百科,自由的百科全书

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